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この時代、リー、そしてラングラーを擁するブルーベルというワークウエアをルーツに置いてジーンズをリリースしてきた2大メーカーも、
豊かな経済が生んだ余暇に伴う時代のカジュアル化に即応するスタイルで、新たなチャレンジを繰り返して行く。 ラングラーのデザイナーとして登用されたロデオ・ベンは、自らのデザインにより、 当時の人気TVウエスタン番組『ホパロングキャシディ』に衣装を提供。 それはブラックデニムを使用したシャツとジーンズで、[ホッピーズ]の名で市販もされており、 ブラックデニムが市場に出た最初のことだろうとされている。 さらに、'50年代にはブルーベルはウォルト・ディズニーの オフィシャル・ライセンス・クロージングも手掛けてもいる。 もちろん、ラングラー・ブランドにおいても、テーラードな仕様を随所に盛り込んだデニムジャケット8MJを発表して話題を呼んでいる。 これは、スリーブベンツやエラスティケイテッド・サイド・ディテールなどの仕様が施されており、 ロデオ・ベンならではのテーラード的な雰囲気が他のジャケットとは一線を画していた。 また、ラングラー製品に、ウエスタンコミックを掲載した[ギミーブック]や ケアインストラクションを記した[FAB]と呼ばれたペーパーラベルが付けられたのも'50年代のことである。 リーは、1952年に[チェトパツイル]の愛称で親しまれた頑強なツイル地により同名のワークウエアをリリース。 これは、活況を呈した住宅建設、高速道路建設などの現場で働く男達にとっては、またとない味方となった。 当時の広告も、工事現場でチェトパツイルを穿き、生き生きと仕事をこなす男達が描かれている。 そして、一方ではカジュアルシーンとジーンズを融合させるプロジェクトが誕生していった。 |
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リーはリー・ライダースやチェトパツイルなどのワークウエアをベースとしたアイテムを拡充すると同時に、
カジュアルなアイテムも積極的にリリースしていく。
その第1弾となったのが、1954年に発表したカジュアルスラックスのグループ、[リージャース]だ。
リージャースは細みのシルエットを持ったカジュアルパンツのカテゴリーの総称で、
その名前が、リーのブランド名とレジャーという単語を組みわせて生まれた造語であることからも、
時代が何を求めていたのかを知ることができるだろう。
ペーパーラベルも、アイビーリーガー的なスタイルの男性をイラストで表現するなど、
これまでのリーにはなかった新しいイメージを訴求していった。 そして1959年、リージャースのカジュアル感とリー・ライダースのベーシック感を併せ持ったアイテムが彗星のごとく登場しセンセーションを巻き起こす。 白いコットンサテン素材を身に纏った5ポケットパンツ、[リー・ウエスターナー]のデビューである。 当初はカウボーイの正装用としてデビューし、その新登場告知の広告を見ても、 当時のチャンピオンカウボーイ、ウェーン・デュナファンを起用し「あの有名なリー・ライダースと同じスタイル」とアナウンスされている。 ウエスターナーは西部の人を意味し、コットンサテンもWestweave(ウエストウィーブ)、つまり西部の生地と呼ばれたのだ。 しかし、ホワイトジーンズの先駆けともいえるリー・ウエスターナーの洒落た雰囲気はカウボーイのみならず、 都市部のユーザーにも好評を博しビッグセールスを記録し、広く親しまれていった。 リー・ウエスターナーは、ジーンズのカラー化に先鞭を付けると共に、 ワークエアだったジーンズとカジュアルウエアの境界線を取り去ったと言っても過言ではないだろう。 |
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●写真資料提供/リージャパン、リーバイ・ストラウス ジャパン |







